きろくのタネ / 初診までの準備ガイド
保存して、何度でも見返せます初診までの準備ガイド
発達外来の予約を、待っているあいだに
発達外来の予約から初診まで、数か月待つことは珍しくありません。目の前の困りごとは今あるのに、話を聞いてもらえるのはずっと先。
そのあいだにできることは、意外とあります。完璧に準備しなくて大丈夫です。できそうなところだけ、使ってください。
- 発達外来の予約を待つあいだは、気になった場面を「いつ・どこで・何があったか」のひとことで書いておく
- 問診票の「相談したいこと」は、いちばん困っていることを1〜3つ、場面を添えて
- 初診の日は、聞きたいことをメモのいちばん下に書いて持っていく
気になった場面を、
その日のうちに「ひとこと」
初診では、家での様子を親から聞かれることが多くあります。数か月分の暮らしを、診察室で思い出すのは誰にとっても難しいこと。待っている時間は、記録がたまる時間にできます。
- いつ・どこで・何があったかを短く。子どもが言ったことばは、言ったとおりに書く
- できるようになったことや、落ち着いて過ごせた場面も書く(困りごとだけでなく)
- 毎日でなくて大丈夫。書けない日があって、あたりまえです
10/8 「ジュース」と言えた(初めて)。冷蔵庫を指さしながら
10/12 園の先生「お友だちの遊びを、そばでじっと見ていました」
予約の電話のときに、確かめておくこと
- 紹介状がいるか(病院によっては、初診に紹介状が必要です)
- キャンセル待ちができるか(できない病院もあります)
- 当日の持ち物と、かかる時間のめやす
待つあいだも、相談できる場所があります
- 市区町村の保健センター:健診のときの保健師さんに、その後の様子を相談できることがあります
- 発達障害者支援センター:診断がない段階でも相談を受けているところが多くあります。対象の年齢や相談のしかたは、地域によって違います
- 療育(児童発達支援):診断名がなくても、医師の意見書などで利用できる場合があります。利用には市区町村の「通所受給者証」が必要で、必要な書類は自治体によって違います。まずは市区町村の窓口に聞けます
- 園の先生:日中の様子をいちばんよく見ています。様子を聞いておくと、メモにも書けます
くわしくは:発達外来の予約が半年待ち——待っているあいだに使える相談先と、できること/診断がなくても療育は使える?
発達支援センターに電話をかけたら、発達外来の予約は半年後でした。そんなに長いのかと驚きました。予約をカレンダーに登録してからは、半年後に何を聞かれるんだろうと、不安を抱えたまま毎日を過ごしていました。
——きろくのタネ 開発者・理恵子
問診票は、
全部うまく書けなくていい
病院によって違いますが、初診の問診票や診察では、次のようなことをよく聞かれます。母子健康手帳を見ながら書くと、思い出しやすくなります。
- 妊娠中や生まれたときのこと(在胎週数・出生時の体重など)
- これまでの健診で言われたこと(1歳半健診・3歳児健診など)
- いま気になっていること(家での様子・園での様子)
- ことば・体の動き・人との関わりの様子
「相談したいこと」の欄には
- 困りごとがたくさんあっても、いちばん困っていることを1〜3つに
- 「ことばが遅い」だけより、場面をひとつ添える
- 「わからない」「覚えていない」も、そのまま書いて大丈夫です
「ジュース」など言えることばは5つほど。指さしは、ほしいものにはします。
家でどう関わればいいか、相談したいです。
聞きたいことは、
メモのいちばん下に
診察の終わりに「何か質問はありますか?」と聞かれてから考えると、たいてい思い出せません。聞きたいことこそ、いちばん忘れやすいもの。先に書いて持っていきます。
聞いておくと、あとで困りにくいこと
- 今日わかったこと、まだわからないこと
- 次は何をするか(検査・次の受診の時期)
- 療育を考えたほうがいいか。そのために必要な書類(意見書など)はあるか
- 家での関わりで、気をつけるといいこと
- 園に伝えるとしたら、何を伝えるといいか
終わったら、その日のうちに
- 先生に言われたことを、短くメモしておく。次の受診や、相談の窓口で役に立ちます
初めての発達外来の日、息子は病院に着いたときから大泣きでした。抱きかかえて待合室へ行き、廊下であやしながら呼ばれるのを待ちました。診察室でも泣き続ける息子を抱いたまま、ふだんの様子を話しました。
——きろくのタネ 開発者・理恵子
前の日に、ここだけ確認
病院からの案内があれば、そちらを優先してください。
- 保険証(マイナ保険証)・子どもの医療費の受給者証
- 母子健康手帳
- 紹介状 (必要な病院だけ)
- 健診で渡された用紙や結果の控え
- 園の連絡帳やおたより (あれば)
- 気になることと、聞きたいことのメモ
- 家での様子の短い動画 (診察室では、いつもと違う様子になることが多いため)
- 子どもが落ち着くもの (おもちゃ・おやつ・飲み物)と着替え
くわしくは:発達外来の初診で聞かれること——持ち物と、答えられなくていいこと/診察で、何を話せばいい?
よくある質問
発達外来の予約を待っているあいだに、何をすればいいですか?
気になった場面を、その日のうちに短く書いておくことです。初診では家での様子を親から聞かれることが多く、数か月分を診察室で思い出すのは難しいためです。待つあいだも、保健センターや発達障害者支援センターなどに相談できます(対象や相談のしかたは地域によって違います)。
問診票の「相談したいこと」には、何を書けばいいですか?
困りごとがたくさんあっても、いちばん困っていることを1〜3つにしぼり、場面をひとつ添えると伝わりやすくなります。「わからない」「覚えていない」も、そのまま書いて大丈夫です。
初診の日に、親から何を聞いておくといいですか?
今日わかったことと、まだわからないこと。次は何をするか(検査や次の受診の時期)。療育を考えたほうがいいか、そのために必要な書類はあるか。家での関わりで気をつけること。園に伝えるとしたら何を伝えるといいか、などです。
診断がなくても、療育は使えますか?
診断名がなくても、医師の意見書などで児童発達支援を利用できる場合があります。利用には市区町村の「通所受給者証」が必要で、必要な書類は自治体によって違います。まずは市区町村の窓口に聞けます。
メモが続かないときは
「きろくのタネ」は、発達外来に通う息子の母が、自分のために作った記録アプリです。気づいたときにひとこと書いておくと、初診の日に先生へ渡せるA4の1枚にまとまります。聞きたいことを書く欄もあります。
https://kirokunotane.jp/(テスト版・正式リリースまで無料)
テスト版のあいだは無料・カード登録なし。催促の通知はありません。