読みもの > ことば
二語文はいつごろ?
——「ママ きて」を数えるときの考え方
先に大事なことをひとつ。二語文が出る時期には幅があり、「まだ出ていない」ことだけで何かを判断できるものではありません。周りの子と比べて気になる場面があっても、それは自然に出てくる心配であって、焦る材料として受け取らなくて大丈夫な話です。
「ママ きて」「わんわん いた」——子どもが二つの言葉をつなげて話す瞬間は、ことばの発達の中でも分かりやすい節目として語られがちです。だからこそ「うちの子はまだかな」と気になって検索することもあると思います。
この記事では、二語文がどんなものを指すのか、目安として語られる時期、そして「これって二語文に数えていいのかな」と迷ったときの考え方について、順番に書いていきます。
二語文って、そもそも何を指すの?
二語文とは、意味のある言葉を二つ組み合わせて話すことをいいます。「まんま ちょうだい」「パパ いない」のように、単語がひとつだけの「一語文」から一歩進んだ話し方として説明されることが多い言葉です。
ここで大切なのは、文法として正しいかどうかは問われないということです。「きて ママ」のように語順が入れ替わっていても、二つの意味が組み合わさっていれば、二語文として捉えられます。
目安として語られる時期
二語文は、1歳半から2歳ごろにかけて出てくることが多いと語られています。ただしこれはあくまで目安であり、個人差がとても大きい部分でもあります。一語文の時期が長い子もいれば、急に二語文が増える子もいます。
時期そのものより、「言葉のやり取りが少しずつ広がっているか」という流れを見ていく視点のほうが、日々の暮らしの中では役に立つことがあります。
数えるときに迷いやすいポイント
「これって二語文に入るのかな」と迷う場面は、実はよくあります。いくつか、迷いやすい例を挙げてみます。
- 「まんまん まんま」のように同じ言葉を繰り返している場合は、二語文というより一語の強調として捉えられることが多いです。
- 「いた いた」も同様に、二つの異なる意味が組み合わさっていないため、二語文には数えにくいとされています。
- 身振りと言葉を合わせて伝えている場合(指さしをしながら「ワンワン」と言うなど)は、言葉としては一語文の段階として見られることが一般的です。
例:公園で犬を見て「わんわん」と言い、こちらを見上げて手を伸ばす。
→言葉としては一語文の段階。ただし「伝えたい」というやり取りの力は育っている場面として見ることもできます。
数え方に正解を求めすぎず、「どんな場面で、どんな言葉が出たか」を残しておくと、あとで見返したときに変化がわかりやすくなります。
記録しておくと、あとで役に立つこと
二語文が出た日をきっちり記録する必要はありません。ただ、「こんな言葉が増えてきた」「こういう場面でよく話す」といった断片を残しておくと、半年後に見返したときに、思っていた以上の変化に気づくことがあります。
「きろくのタネ」のような記録の場を使う方もいますが、ノートやメモアプリでも、残し方は何でも構いません。続けやすい形が、いちばん良い形です。
気になるときは、誰に相談できる?
二語文の時期や増え方について気になることがあれば、かかりつけの医師や、通っている発達外来・療育の専門職に相談できる場があります。日々の記録があると、話す際に「いつ頃から」「どんな場面で」を伝えやすくなることもあります。
相談は「遅れているかどうか」を確かめるためだけのものではなく、今の関わり方のヒントをもらう場としても使えます。
この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。ことばの発達について気になることがあれば、かかりつけの医師や専門職にご相談ください。