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言語聴覚士(ST)と作業療法士(OT)の違い
——療育で何をみてくれる人?
- STは「話す・聞く・食べる」などの発達をみる専門職
- OTは「手や体の使い方・感覚・生活動作」をみる専門職
- 配置の有無や担当は事業所ごとに違うため、事業所に確認できる
見学の説明や支援計画の話し合いで、「STの時間があります」「OTが評価します」といった言葉が出てくることがあります。略語だけだとどんな人なのか、何をしてくれるのかがわかりにくく、聞き返すタイミングを逃してしまうこともあるかもしれません。
ここでは、言語聴覚士(ST)と作業療法士(OT)がそれぞれどんな場面に関わる専門職なのか、療育の中でどう役割が分かれているのかを整理します。
言語聴覚士(ST)は何をみてくれる人?
言語聴覚士は、話す・聞く・言葉を理解する・声を出す・食べたり飲み込んだりすることに関わる専門職です。「言葉が出てくるタイミング」だけでなく、相手の話をどう受け取っているか、音をどう聞き分けているかといったところも含めてみていきます。
- 言葉のやり取りや発音に関わる遊び・練習
- 食べる・飲み込む動きに関わる相談
- コミュニケーションの手段(身振り・カードなど)を一緒に考える
作業療法士(OT)は何をみてくれる人?
作業療法士は、手や指の使い方、体のバランス、感覚の受け取り方、着替えや食事といった生活の動作に関わる専門職です。「できる・できない」を測るというより、どんな動き方だと取り組みやすいかを一緒に探っていく関わり方をします。
- 手先を使う遊びや道具の使い方
- 姿勢の保ちやすさ、体の動かし方
- 音や光、触れられることへの感じ方への配慮
二人の違いがわかりにくいとき
STとOTは、どちらも「発達」という言葉でまとめて語られることが多く、関わる場面が重なって見えることもあります。たとえば食事の場面では、食べ物を口に運ぶ動き(OTが関わりやすい部分)と、飲み込む動き(STが関わりやすい部分)が両方関係していることがあります。
どちらが担当するかは、子どもの様子や事業所の体制によって変わります。「この部分は誰がみているのか」を知りたいときは、無理に自分で判断しようとせず、児童発達支援管理責任者(児発管)や担当の職員に聞いてみる方法もあります。児発管については、児発管(児童発達支援管理責任者)とは——療育の計画を作る人でも触れています。
療育の事業所にSTやOTは必ずいるの?
こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインでは、子どもの発達の状態に応じて専門的な支援を行うことが示されています。一方、事業所に置く職員の基準(児童福祉法にもとづく基準)では、STやOTを必ず常勤で配置しなければならない、という決まりではありません(機能訓練を行う時間帯や、主に難聴の子が通う事業所などには配置の決まりがあります)。配置の有無や関わり方は、自治体・事業所によって異なります。
- 常勤で在籍している事業所
- 月に数回、外部から訪問して評価や助言を行う事業所
- 医療機関と連携しながら情報を共有する事業所
見学や面談の際に「STやOTの先生はどんな関わり方をしていますか」と聞いてみると、その事業所なりの体制を知る手がかりになります。
どちらに相談すればいいか迷ったら
「言葉のことなのか、手先の不器用さのことなのか、自分でもよくわからない」ということもあると思います。そうした場合は、最初からSTかOTかを選ぶ必要はなく、気になっている場面をそのまま伝えるところから始められます。
「食事のときにこういう様子がある」「遊びの中でこんなことを嫌がる」といった具体的な場面の言葉は、STかOTかを考える手がかりとして、職員の側で役立ててもらえることがあります。気になる場面は、日付とともに短くメモしておくと、面談のときに伝えやすくなります。きろくのタネでは、そうした場面の記録を日付つきで残しておける機能も用意しています。
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この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。専門職の配置や関わり方は事業所により異なるため、気になる場合はかかりつけの医師や通っている事業所の職員に相談してください。