きろくのタネ

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医師が知りたいのは「前回からの変化」
——10分の診察を、記録で厚くする

2026年9月21日

発達外来の診察は、たいてい10〜15分。待った時間の割に短くて、「言いたかったことの半分も言えなかった」と帰り道で気づくことがあります。医師の側も、限られた時間で見立てと次の一手を決めなければいけません。

そのとき医師がいちばん知りたいのは、「前回の受診から、何が変わったか」です。診察室で見えるのは、その日のほんの数分。家での変化は、保護者の言葉でしか届きません。

医師の頭の中にある、3つの問い

この3つに答えるために、医師は毎回だいたい同じことを聞きます。睡眠、食事、排泄。癇癪や困った行動の頻度・きっかけ・持続時間・収まり方。ことばややりとりの具体例。園での様子。そして「今日はどうされましたか」——つまり主訴です。

「癇癪があります」より、「週3回、着替えのとき、20分」

医師にとって、いちばん使える情報は具体的で、数えられて、日付があるものです。

伝わりにくい:最近、癇癪がひどくて。
伝わる:この1か月で癇癪の記録が4回。9/10・9/12・9/18・9/19で、3回は着替えのとき。20分くらいで、抱っこすると収まります。

伝わりにくい:ことばが増えました。
伝わる:9/7に「じいちゃん!」と呼びました。今は単語が96語、2語文が4つ。初語は2025年4月の「ママ」です。

数えるのは「親の頑張り」ではなく「記録」です。回数が少なくても、多くても、それは評価ではなく事実として役に立ちます。

診察の前日に、3つだけ

きろくのタネの「外来の先生へ」ノート

きろくのタネの外来用ノートは、この読み方に合わせて組んであります。「よてい」に受診日を入れておくと、次のノートを作るときに前回の受診日が自動で入り、その期間の記録に絞られます。先頭には「前回(日付)からの変化」——この期間の記録件数、癇癪・気持ちの記録の件数と日付、新しく出たことば。続いて話せることば(初語の時期つき)、5領域の様子(記録のない領域は「なし」)、園の先生から聞いたこと、そして「先生にうかがいたいこと」。A4・モノクロで、カルテに挟める形です。

「前回から何が変わったか」が、先頭にまとまります

ふだんの「ひとこと」から、外来の先生に渡せるA4のノートができます。あなたの言葉は一字も変えません。要約も評価もしません。

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この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。診察の進め方は医療機関・医師により異なります。お子さんの発達について心配なことがあるときは、かかりつけの医師にご相談ください。