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「発語はどれくらい?」と聞かれたら
——数え方と、記録のしかた
- 「意味のある単語」を、意味を持って使えていれば1語として数える
- 「ワンワン」「まんま」など音のまねだけの段階は、無理に数えなくてよい
- 数より「いつ・どんな場面で・何と言ったか」のメモが発達外来では役立つ
発達外来や1歳半・3歳児健診の問診票で、「発語はどれくらいありますか」「単語はいくつ出ていますか」と聞かれて、その場で言葉に詰まった経験がある方は少なくないと思います。日常の中で子どもが何と言っているかは感覚としてわかっていても、いざ数にしようとすると、どこまでを「言葉」と数えていいのか迷うものです。
この記事では、問診や面談で聞かれたときに役立つ「数え方の目安」と、日々の記録の残し方について、順を追ってご紹介します。
「発語」として数えるのはどこから?
発語の数え方に厳密な決まりがあるわけではありませんが、一般的には「意味を理解して、意味のある場面で使えている音」を1語として数える考え方が多く使われています。逆に、テレビの音や大人の口まねをそのまま繰り返しているだけの段階は、数に含めるかどうか迷う場合があります。
- 「まま」を、母親が来たときに呼ぶように言う → 数えてよい場合が多い
- 「ワンワン」を、犬を見たときだけでなく別の場面でも使う → 数えてよい場合が多い
- CMの音だけを覚えて繰り返す → 判断が分かれるところなので、気になれば専門職に相談
数え方に迷ったときは、無理に自分だけで判断せず、「こういう場面でこう言います」と具体的に伝える方が、発達外来の医師や言語聴覚士などの専門職には伝わりやすいことがあります。
単語数より「使い方」が聞かれることもある
問診票には「単語数」という欄がありますが、面談の場では単語の数そのものより、「どんな場面でどう使っているか」「二語文(『まま きて』のように単語を2つつなげる話し方)が出ているか」を聞かれることもあります。数を正確に数えることに気を取られすぎず、日頃気づいたことをそのまま伝える形でも十分です。
伝え方の例
「はっきり数えたことはないのですが、『まんま』『ねんね』『いた(いた)』など、日常でよく使う言葉が10個くらいあります。最近は『まま いた』のように2語をつなげることも出てきました。」
記録は「日付・場面・言葉」の3点だけでよい
毎日すべての発語を記録するのは現実的ではありません。発達外来や療育の面談で役立つのは、網羅的な記録よりも、「いつ頃から」「どんな場面で」「どんな言葉が」増えてきたかが分かるメモです。
- 日付(大まかな時期でも可)
- 場面(食事のとき、公園でなど)
- 実際に言った言葉(音のまま書いてよい)
この3点をメモしておくと、数か月後にふり返ったときに「増えてきた言葉」「まだ出ていない言葉」の傾向が見えやすくなります。スマートフォンのメモ機能や手帳の余白でも構いませんし、日々の様子を残す場として「きろくのタネ」のような記録ツールを使う方もいます。
増えない・出ないと感じるときの受け止め方
「まわりの子より少ない気がする」「昨日と変わらない気がする」と感じる時期は、多くの保護者が経験しています。発語の増え方は子どもによって差が大きく、ある時期に急に増えることも、しばらく同じ言葉が続くこともあります。今の時点での数や様子を、誰かと比べて焦る必要はありません。気になることがあれば、かかりつけの医師や言語聴覚士などの専門職に、そのままの状態を伝える場として問診や面談を使ってもらえればと思います。
面談の前に、メモを読み返しておく
発達外来や療育の面談は時間が限られていることが多く、その場で思い出そうとすると、日頃気づいていたことを忘れてしまうこともあります。面談の数日前に、それまでのメモを読み返しておくと、「最近増えた言葉」「気になっている場面」を落ち着いて伝えやすくなります。伝える内容は箇条書きのメモにしておくだけでも十分です。
次の面談に、持っていけるノートを
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この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。発語の状態や数え方について気になることがあれば、かかりつけの医師や言語聴覚士などの専門職にご相談ください。