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発達外来の初診で聞かれること
——持ち物と、答えられなくていいこと
先に大事なことをひとつ。初診で聞かれることに、全部きちんと答えられなくても困りません。「わからない」「覚えていない」も、そのまま伝えて大丈夫な答えのひとつです。
発達外来の予約が取れて、初診の日が近づいてくると、何を聞かれるのか、何を用意すればいいのか、気になってくる方は多いと思います。特に「いつから」「どれくらいの頻度で」と聞かれたときに、うまく答えられるだろうかと不安になる方もいるかもしれません。
この記事では、発達外来の初診でよく聞かれることと、持っていくとやり取りがしやすくなるもの、そして「答えられなくていいこと」について、順に書いていきます。
初診で聞かれることの傾向
医師や医療機関によって聞き方はさまざまですが、初診でよく聞かれる内容には、共通する傾向があります。
- 妊娠中や出生時のこと(在胎週数、出生時の体重など)
- これまでの健診での様子(1歳半健診、3歳児健診などで言われたこと)
- 今、気になっていること(家庭での様子、園や学校での様子)
- 言葉の発達、体の動き、対人関係についての様子
- 家族に似たような特徴のある人がいるかどうか
これらは、子どもの今の様子を多角的に把握するために聞かれるもので、答え方の正解・不正解を判定するためのものではありません。
持っていくと役に立つもの
初診の場で一から思い出して話すのは、誰にとっても負担の大きい作業です。あらかじめ手元にあるものを持っていくと、伝えやすくなることがあります。
- 母子健康手帳(妊娠中から乳幼児期の記録がまとまっています)
- 健診で渡された用紙や結果の控え
- 園や学校からの連絡帳、個別の配慮についてのやり取りがあれば、その記録
- 普段の様子がわかる写真や動画(外来の場では緊張していつもと違う様子になることがあるため)
- 気になっていることを箇条書きにしたメモ
メモには「◯歳◯か月ごろから、大きな音に反応して耳をふさぐようになった」のように、時期と場面をセットで書いておくと、当日思い出す手間が減ります。順番や書き方に決まりはなく、思いついた順で構いません。
答えられなくていいこと
初診の質問の中には、正確に答えるのが難しいものも含まれています。たとえば「いつから気になっていましたか」「どれくらいの頻度で見られますか」といった質問です。
こうした質問に、はっきりした日付や回数で答えられなくても問題ありません。「はっきりとは覚えていないのですが」「最近は少し減った気もします」といった、あいまいな答え方のままで大丈夫です。医師はその情報も含めて、様子を組み立てていきます。
また、家族の中で意見が分かれている場合や、パートナーと自分とで気になっている点が違う場合も、そのまま伝えて構いません。無理に一つの答えにまとめる必要はありません。
初診の場での聞かれ方が、家庭ごとに違う理由
発達外来といっても、医療機関によって診察の進め方はさまざまです。問診票にじっくり時間をかけるところもあれば、遊びの様子を見ながら短い会話で進めるところもあります。また、初診の内容や流れは自治体・事業所により異なる場合があります。
「他の人はこう聞かれたらしい」という情報と、自分が実際に聞かれた内容が違っていても、それは特に珍しいことではありません。
初診の前に、無理のない範囲でしておけること
初診に向けて何かを完璧に準備する必要はありませんが、無理のない範囲でできることもあります。
- 気になっていることを、思いついたときにメモしておく
- 母子健康手帳など、手元にある記録を一箇所にまとめておく
- 園や学校に、初診があることをあらかじめ伝えておく(連携が必要な場合)
普段の記録を残しておくことは、初診だけでなく、その後の診察や支援機関とのやり取りでも役立つ場面があります。日々の様子をメモや写真で残しておく習慣は、「きろくのタネ」のような記録アプリを使う方法もありますし、紙のノートでも構いません。ご自身にとって続けやすい方法を選ぶことが大切です。
初診が終わったあとに残ること
初診では、診断がその場でつくこともあれば、経過観察や追加の検査が必要と言われることもあります。どちらの場合も、その日話した内容や、医師から言われたことをメモしておくと、次の受診や、園・学校との話し合いのときに見返せる材料になります。
初診は、子どものこれまでとこれからをつなぐ、最初の一歩のようなものです。すべてを話しきれなかったと感じても、次の機会に補うことができます。診断や治療方針についての判断は、かかりつけの医師や専門職とのやり取りの中で、少しずつ進めていくことになります。
日々の様子を、残しておく
初診で聞かれる「いつから」「どんな場面で」は、あとから思い出そうとすると難しいものです。気づいたときに一言残しておくだけでも、次に話すときの助けになります。
30日間無料で試してみるこの記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。初診の内容や進め方について気になることがあれば、受診先の医療機関に直接確認することをおすすめします。