読みもの > 発達外来
初診や検査結果の日に、親から聞いておくといいこと
——聞き忘れないための準備
- 聞きたいことは紙に書いて持っていくと聞き忘れを防げる
- 「発語の数」など聞かれそうな質問は事前にメモで備えられる
- 聞き逃した内容は次回診察や、医療機関によっては後日の電話でも確認できる
初診や検査結果を聞く日は、待合室で名前を呼ばれるまでの時間も、診察室に入ってからの時間も、思っていた以上に短く感じられることがあります。聞きたいことがいくつもあったはずなのに、いざ医師を前にすると言葉が出てこない。そんなこともあるかもしれません。
発達外来で「発語の数はどのくらいですか」と聞かれたとき、答えられませんでした。日々一緒にいるのに、数えたことがなかったのです。
車に戻ってから、「また、言えなかった」と悔しい気持ちになりました。聞かれることが分かっていれば、答えられたはずだったのに、と思いました。
わたしの場合は、聞かれる内容を予測していなかったために答えられませんでした。一般には、初診や検査結果の日に聞かれやすいことや、親から聞いておくとよいことは、ある程度決まっています。事前に知っておくだけで、当日の心の余裕が変わってきます。
なぜ初診や検査結果の日は聞き忘れが起きやすいのか
短い診察時間の中で、伝えたいことと聞きたいことが同時に頭の中にあるからです。限られた時間の中で、子どもの様子を伝えることに気持ちが向くと、自分が聞きたかったことを後回しにしてしまいがちです。さらに、診断名や検査結果など、初めて耳にする言葉が出てくると、その場で頭がいっぱいになり、続けて質問することが難しくなることもあります。
これは珍しいことではありません。聞き忘れるのは準備が足りなかったからではなく、その場の状況がそうさせやすいということです。
医師から聞かれやすいことには、どんなものがあるか
発語の数や言葉の出始めた時期、生活の中での困りごとなど、具体的な質問をされることがあります。たとえば「発語はいくつくらいありますか」「人とのやり取りで気になることはありますか」「睡眠や食事の様子はどうですか」といった質問です。
- 気になっていることが、いつ頃から始まったか
- 家庭での困りごとと、園や保育の場での様子の違い
- 言葉の数や、身振り・指差しの有無
- これまでに受けた健診や相談の内容
こうした質問に備えて、数日分でもよいので子どもの様子をメモしておくと、当日あわてずに答えやすくなります。「きろくのタネ」のように、日々の様子を書き留めておける場を使う方法もあります。
親から聞いておくといいことには、何があるか
診断名の有無だけでなく、次に何をするか、どこに相談すればよいかを聞いておくことが、その後の見通しにつながります。診察室では、次のようなことを聞いておくと、あとで困りにくくなります。
- 今日の診察・検査で分かったことは何か
- 次回の受診や検査はいつ頃になりそうか
- 療育や発達支援につながる場合、紹介先や窓口はどこか
- 家庭で特に気をつけて見ておくとよい様子はあるか
- 分からないことがあったとき、次に誰に聞けばよいか
質問を忘れないための準備は、どうすればいいか
聞きたいことを紙に書き出し、診察室に持っていくことが、確実な方法のひとつです。思いついたときにスマートフォンのメモや紙に書き留めておき、診察前にもう一度見返しておくと、当日落ち着いて質問しやすくなります。
- 聞きたいことを上から順に箇条書きにしておく
- 答えてほしい順番に並べておく(優先度の高いものを上に)
- メモは医師に見せながら話してもよい
全部を聞けなくても構いません。紙に書いておくことで、その場で思い出せなかったことも、診察後に見返して次回の相談材料にできます。
聞きそびれたときは、どうすればいいか
その場で聞けなかったことは、次回の診察で確認することができます。医療機関によっては、後日の電話や、診察後に看護師や受付を通じて質問できる場合もあります。聞きそびれたことをそのままにせず、次の機会に持ち越してよいと考えておくと、気持ちが楽になります。
検査結果の説明についても、その場で理解しきれなかった場合は、もう一度説明を聞きたいと伝えることができます。分からないまま帰ることに引け目を感じる必要はありません。
ほかに聞いておける窓口はあるか
医師以外にも、相談できる窓口はいくつかあります。地域の保健センターや、児童発達支援の窓口となっている自治体の担当課でも、制度や手続きについて相談できます。児童発達支援は児童福祉法にもとづく制度で、こども家庭庁の「児童発達支援ガイドライン」は支援の中身を示すものです。利用までの流れは自治体により、支援の進め方は事業所により異なります。分からないことがあれば、まずはかかりつけの医師や、自治体の窓口に聞いてみることができます。
まだ予約を待っている方へ初診までの準備ガイド待つあいだにできること・問診票の書き方・初診の日に聞くこと・持ち物チェック。印刷できます(無料・登録なし)→テスト版のモニター家庭を10組募集中(無料)
次の面談に、持っていけるノートを

できあがるノートの見本(架空のお子さん・外来用)。タップでA4のPDFが開きます
ふだんの「ひとこと」から、行き先(外来・療育・計画の面談)を選んで「このまま出す」だけで、先生に渡せるA4のノートができます。あなたの言葉は一字も変えません。要約も評価もしません。
テスト版に参加する(無料)お願いは「1か月使って、感想を聞かせてください」だけ。正式リリースまで無料・カード登録なし。Googleアカウントかメールアドレスで始められます。
この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。診察や検査結果について分からないことがあれば、かかりつけの医師や専門職に直接確かめてください。